トリマーの技術と信頼を支えるシザーは、手にフィットして扱いやすいものを、納得して選びたいものです。まずは、最適なシザー選びのためのポイントを押さえておきましょう。

【POINT】
用途にあわせて、サイズや材質が異なるため、まずはトリミングの基本道具とも言えるスタンダードな5タイプをそろえておきましょう。

ストレートシザー/仕上げ

カット面をそろえる時に使用する、一番良く切れるシザーです。このシザーの切れ味が、トリミングの仕上がりを左右します。様々な角度から動かせる操作性、長時間持っても疲れないバランスと重さ、美しいカット面にできる切れ味、繊細なカット感を感じる開閉タッチなど使用性能に拘っています。
サイズは20cm前後が一般的によく使用されています。

ストレートシザー/荒刈り

大まかに型を作るときに使用するシザーです。大きく開くシザーで一度にたくさんの毛量をカットします。パワーがある重め、大きめ、刃が厚めがあるものが最適です。

セニングシザー

自然なカットスタイルやカットの作業効率を上げる、すきバサミです。目数やクシ刃先端の形状により、様々なカットの表情を創り上げることができます。すける分量の目安で選びますが、小さいタイプだと顔周りにも使えて便利です。

ミニ/BOBシザー

サイズが短めのシザーです。用途としては、顔周り、足まわり、ヒゲなどの細かい部分のカットを中心に使用します。

カーブシザー

シザーの刃が曲がっているので、曲線を多用する犬種には、簡単に自然な曲線仕上げができます。カットの作業時間も短縮され、楽で便利なシザーです。

各部の名称を覚えておこう

シザー全体の長さをサイズ、刃先の長さをブレードと呼びます。シザーによって長さや特徴が変わります。
覚えておくことで、選ぶときに参考になり、またお問い合わせの際にも役立ちます。