あなたのサプリメント、上手くカラダに補給してる!?
「あなたはサプリメントを摂っていますか?」
この質問におそらく大半の人が“YES!”と答えることができるのでは!?
いまやサプリメントは野菜・果物・お肉・お魚・飲料・・・にならぶ一般食品といっても良いのかも。
「赤ちゃんが欲しい!」「生理不順を回復したい!」「美容・健康のため!」とその目的もいろいろ。・・・でも肝心なのは、本当にカラダに補給されているのか?どうか?
知っているようで、意外と知らないサプリメントの基礎知識をお教えします!
そもそも『supplement(サプリメント)』とは、栄養補助食品のジャンルになり、不足しがちな栄養素を補うというもの。これらはお薬とは違い、適用量や効用が明確でないため、まずは“サプリを摂る目的”を明確に持ちましょう。自分の体調や食生活を振り返り、“自分に足りない栄養素は何か?”を見極めることが重要です。また妊娠中や授乳中の方は、大きく体が変化している時期なので、体調が良くてもなるべく摂取を控え、かかりつけのお医者様に相談しながら摂取していきましょう。
サプリメントの大きな種類の特徴として、大きく2種類に分かれます。
○天然素材を利用し化学合成したサプリメント
○天然の成分を抽出したサプリメント
そしてさらに一般的に流通しているサプリメントの種類を大きくわけると「ビタミン系」・「ミネラル系」・「アミノ酸系」・「ハーブ系」の4つに分かれます。
サプリメントには様々な形状があります。かつてはサプリメントと医薬品を区別するため、錠剤やカプセルは禁止されていましたが、現在は規制緩和によっていくつかの形状が認められるようになりました。
錠剤、カプセル、液体(飲料)、粉末、顆粒、チュアブル、バー状の強化食品、キャンディー、ガム、ゼリー、グミ、など。
一般的に吸収の速度が一番速いのは飲料タイプといわれていますが、砂糖や甘味料で、味付けされている場合があります。チュアブルタイプやキャンディタイプも同様、これらは糖分の取りすぎに注意しましょう。
ハーブ系のサプリメントは、ハーブ特有の味や香りがします。これらはやや吸収の速度は遅くなりますが、錠剤タイプにすると無理なく摂取することができます。
お薬の服用には“食前”や“食後”などの摂取方法がありますが、サプリメントには特別な指示がありません。通常のサプリメントは食事と一緒に、1日2回~3回に分け、食事と一緒に摂ることでいろんな栄養素と同時に吸収されます。水またはぬるま湯で摂取しましょう。
サプリメントの種類や目的によって、量や回数などの必要条件が変わってきます。
目安は厚生労働省の定めた必須栄養素の1日の所有量。普段の食事メニューと見合わせながら、必要な種類・量を調整しましょう。
また「サプリメントの飲みすぎ」も、種類によっては注意が必要です。
水溶性のビタミンB群とCは、余分な尿となり体外に排出されますが、ビタミンA、Dなどの脂溶性ビタミンは排出されにくいので、過剰摂取は禁物です。
過剰摂取による体調の変化を、すぐに見受けられるものはそう多くはありませんが、原則としてパッケージに記載されている1日の目安の所有量を上回らない!これが基本です。
お薬と服用している時は、必ずかかりつけの医師や専門の薬剤師の相談し、自己判断で摂取しないように気をつけましょう。
サプリメントは長期の使用期間を要します。内容量が1~3ヶ月のものが多く、いずれも製品の成分を変質させないためにも、サプリメントの保存方法はとても重要です。
サプリメントには、食品の賞味期間にあたる日付が、「品質保持期限」などとして表示されていますが、これは未開封での期限を意味しており、通常は1~3年です。開封後の保存期間は原則として6ヶ月ですが、できるだけ早く終了させましょう。
長期保存で変質してしまったものは、安全性の面から破棄することがベストです!
一般的にコーディングされていない錠剤は保存可能な期間が短く、逆にカプセルや液体タイプは長めとされています。しかしカプセルやゼラチン、錠剤のコーディング剤は時間の経過によって溶け出し、変形する恐れがあるので、高温多湿や直射日光を避け、開封後はフタをしっかり閉めて保存しましょう。梅雨や湿気の多い時期は、乾燥剤などを使用しこまめに交換することがポイントです。
表示ラベルを見ることで、「何の栄養素がどのように体にいいのか!?」がみえてきます。
その中で最も重要な点が“原材料”。原材料を見極めることで何から作られているか知ることができます。
原材料の表示内容について薬事法で原材料の量が多い順から表示されることが義務付けられています。
原材料名に「ビタミンC」や「ビタミンB1」などの、ビタミンの名前が書いてあるものは、ほとんどが合成物。天然の植物をそのまま使用した「天然サプリメント」の場合は、グレープフルーツ、アセロラ、レモンなどの野菜や果物の名前が書かれています。
他にも、原材料名には、添加物が記載されており、あまりサプリメントに必要の無い添加物、香料、甘味料、保存料、防腐剤などが多く含まれているもの(またこれらが前方に表示されているもの)は、なるべく摂取を控えたほうがよいでしょう。
また香料や光沢剤、乳化剤などは一括表示が認められており、「乳化剤」とだけ書けば、どんな添加物を使っているかを表示しなくても法律上問題がありません。全表示のものだと調べることもできるので、安心性をとるなら全表示がおすすめです。
厚生労働省ホームページ 食品安全情報
独立行政法人 国立健康・栄養研究所